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推し活

承認欲求にグッズを使う、いつも間違えて多く買ってしまうあの子のこと

承認欲求にグッズを使う、いつも間違えて多く買ってしまうあの子のこと

私にはよく理解できないことがある。
推し活界隈のSNSを見ていると遭遇する
「間違えて多く買いすぎてしまったから、誰か欲しい方がいたら買い取って」
という投稿である。
それも1度や2度ならまだしも、毎回同じ人が同じようなことを投稿しているのだから謎は深まるばかりである。

私も以前1度だけ、予約商品を誤って2度同じ内容で予約してしまったことがある。
理由はAmazonpayで支払った場合購入履歴が残らないサイトがあるためで、それに気づいてからは支払方法を変更し今のところ同じ過ちは犯していない。

89歳になる祖父ですら、日頃の暮らしの様子を聞いていても
頻繁に同じものを誤って複数買ってしまうということはない。

彼女(仮に女性だとする)は私よりも、もちろん祖父よりも若いのに
なぜ何度も同じ間違いをしてしまうのだろうか。

同じものを間違えて複数買ってしまう理由とは?

理由はいくつか考えられると思う。
例えば本当に脳や心の病に侵されていて、望んでいなくとも間違えて買ってしまうということだ。
そうであるならば可哀想なことであるし、きちんと治療を受けた方が良いのではないかと思う。

もしくはその時はその個数分必要だと思ったが、後から不要になったケースである。
しかし数週間後に届くようなものですら誤って複数買ってしまうことがあるようだから、これは考えにくいような気がする。

もう1つ考えられることとして、わざと、本来ならば必要はないのに買っているケースである。
私はこれが真意だと思っている。
では、なぜわざわざ不要な個数まで買っているのか。
それは偏にSNSという魔窟において、人気キャラクターもしくはアイドル等のグッズを使い、承認欲求を満たしたいからだと推測する。

承認欲求の為に使われるキャラクターやグッズたち

例えば貴重なグッズがあるとする。
遠征しなくては手に入らないようなものや、予約品で既に予約が終了しているもの、
個数が限られており、欲しい人全てが手に入らなかったようなものである。

それらを間違えて余分に買ったといって投稿する。
誰か欲しい人いませんか?と問いかければ、人気のキャラクターの貴重なグッズであれば誰かが挙手をする。
そして挙手をした人たちは、大抵、媚びるような懇願するようなコメントを寄せる。

欲しかったものが買えなかった者にとって、そのグッズを譲ってくれようとしている人というのは女神であり
媚び諂う対象となる。

恐らく彼女はそれが見ていてとても快感なのだ。
誰かに必要とされ、崇められる。
媚びられ、懇願され、求められる。
応募者が多い場合は、己の裁量において選別をする。
界隈で「女神」という言葉が使われるように、まさに「神」にでもなったかのようだ。

私はそれを遠くから見ていて、とても恐ろしいな、と思う。
また可哀想だとも思っている。

現実で満たされず、SNSという架空の世界でしか誰かの神になれない存在は外から見ているととても哀れだ。

ずっと同じことを繰り返している様子を見る限り、どうやら1度では満たされず
依存性のあるもののように思えてならない。
現実の世界が充実していて、家族や友人、推しから与えられる幸せに心が満たされているのであれば
そのような承認欲求に溺れた行動には出るはずもないからだ。

彼女は今日も「間違えて買ってしまったもの」を餌に人々を己の欲求の為に使おうとしている。
まさか己が誰かの承認欲求のために利用されているとは知る由もない、ある意味純粋な人たちが今日もコメントを寄せている。

彼女が承認欲求という泥のような深い沼から足を洗える日は来るのだろうか。
平凡な幸せに気づき、他者から求められずとも幸せになれるということに
早く彼女が気付くよう願っている。

※この作品(話)はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

あとがき

SNSを見ていると、理解不能な投稿に出会うことがあります。
今回テーマにした「余分に買ってしまった」もその一例で、1度ならまだしも頻繁に、となると私の理解の範疇を超えています。

少し前にもこんな投稿を見ました。
数量限定の貴重なグッズを余分に買ってしまった、誰かいらないか、と。

その人が多く買ってしまった分、本来自分で買いたかった人が買えなくなるわけですから私なら本当に申し訳ないし
扱いには細心の注意を払います。

私はSNSでのお取引には手を出さないようにしているので実際にはあり得ませんが
もし私がお譲りに出すとした場合、
まず仲の良い友人やお世話になった方々に声をかけ、それでも引き取り手が見つからなかったら
己のミスで間違えて購入してしまったことを丁寧に詫び、条件などは付けず
送料もこちら持ちで欲しいと言ってくれた方にお譲りします。
とにかく平身低頭で、腰は低く。
なぜか上からに見えるその投稿は、私には理解不能なものでした。

オンラインだけではなく、現場でも
1つ多く買えばその分他の誰かが1つ買えなくなります。
特に2次元のグッズは数も限られていることが多く、再入荷もまちまちであったり
グッズはご縁という言葉がぴったり当てはまるように運ゲーなところも多々あります。

最近老化を感じることも多くなってきたけれど、自分だけではなく多くのファンの方が楽しめるように
間違えて多く買ってしまったというミスは犯さないよう
自分も気をつけねばな、と思いました。
(必要な予備は除く)

そして訳の分からぬ方法で、承認欲求を満たすのはやめたいですね。
誰かに評価されずとも、己の幸せは己で決める。
幸せはいつもとても身近にあることを忘れずにいたいものです。



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